仙台の渡邉晋監督(写真左)と小林慶行コーチ(写真右)が、このオフにドイツとイングランドで研修中だ。
渡邉監督は仙台のコーチ時代にイタリア、ドイツ、スペイン、イングランドで研修に励んだ経験があるが、14年4月に監督に就任してからは初めての海外研修となる。「監督となってからアウトプットのほうが多くなってしまったので、成長のため多くのインプットをしたい」と、11日からドイツとイングランドの数クラブを回る旅に出た。ドイツでの日程は直前まで決まらないところもあったとのことだが、まずは首都ベルリンに本拠を置くヘルタ・ベルリンの練習を見学。ブンデスリーガ1部で第14節を終えて3位につけ、日本代表の原口元気の所属する同クラブから、多くのことを学んでいるところだ。
ベルリンで取材に応じた渡邉監督は、ここまでの練習を見学し「オーソドックスな流れで、基礎の部分から練習を積み重ねている印象」を持った上で、「戦術練習になったときの緻密さ、そしてそれを伝えるポイントなどで、(パル・ダルダイ)監督のこだわりを感じました」と語る。同行した小林コーチは「このシンプルな積み重ねが、実際の試合の中でどのように表現されるか楽しみ」と期待する。
二人は技術面だけでなく、ホームタウンにおけるクラブの存在感などについても注目し、滞在期間で多くのことを吸収する見とおし。この後も数クラブの見学や、試合観戦が予定されている。
写真:板垣晴朗
(仙台担当 板垣晴朗)
2016/12/16 20:30