浦和は13日、DF永田充の東京Vへの完全移籍と、GK大谷幸輝の新潟への完全移籍を発表した。
永田は「浦和で6年間プレーし、自分のサッカー人生にとっても大きな経験をさせていただきました。いつもサポーターの方に支えていただいたことを感謝しています。来シーズンこそはリーグ戦でタイトルを獲得することを願っています」、大谷は「浦和にはユース時代からお世話になり、ここまで自分を成長させていただき、大変感謝しています。新潟で試合に出ることが、みなさんへの恩返しになると思いますので、元気な姿を見せられるようにがんばってきます」とそれぞれ公式サイトを通じてコメントを発表した。
また、永田はチャンピオンシップ決勝第2戦・鹿島戦(1●2)翌日の4日、チームの解散日に移籍について口を開いていた。4日の時点で東京Vへの移籍について「そうなるとは思う」と話していた永田。移籍の理由について「出場機会を求めたいという思いはあるし、もう1回チャレンジしたいという思いもある」と説明。さらに近年、負傷に悩まされ続けていたひざについて、「今後はうまく付き合っていかないといけないし、来年は34歳になるので、体のケアも含めて、サッカー以外のところでもしっかりと真剣に向き合いたい」と言葉どおり真剣な表情で話していた。
そして永田は「次のところで元気な姿を見せることが大事だし、結果を出せばまたレッズとできるかもしれないので、そこを目標にやりたい」とコメント。それは同じJ1クラブへの移籍でレギュラーをつかめば浦和と対戦できる大谷も同じ気持ちだろう。
永田は今季こそひざの負傷の影響もあり出場機会をほとんど得られなかったが、11年、12年は守備の要としてチームに大きく貢献。大谷は08年に浦和ユースから昇格して以来、リーグ戦での出場機会は得られなかったが、今季はルヴァンカップの準々決勝、準決勝の4試合に出場し、決勝進出に貢献。決勝の出番は正GKである西川周作に譲ったものの、クラブとして9年ぶりのタイトルは彼の活躍なくしてありえなかった。
両者の新天地での躍進に期待したい。
(浦和担当 菊地正典)
2016/12/15 18:31