長崎は24日、チーム在籍期間が歴代最長のベテラン、MF神崎大輔と契約満了に伴い来季の契約を結ばないことを発表した。
神崎は、大分県出身で福岡教育大在学中に大分の特別指定選手に登録され、07年に加入シア甲府で08年までプレー。09年に初のJFL参戦となる長崎に加入し、主に右サイドのアタッカーとして活躍した。以後、シーズン中にチームのJリーグ昇格断念を2度経験し、多くの選手がチームを去って行った中で、13年に長崎のJリーグ参入に伴いJリーグに復帰。同年5月には5年ぶりとなるJリーグでのゴールも決めていた。腰に爆弾を抱えながらも長崎で8シーズンにわたってプレーしていたが、今季はコンディションに苦しみ、J2リーグ戦8試合の出場にとどまっていた。
若いころは気持ちの強さを前面に押し出して、得意のドリブル中心のプレーで勝負することが多かったが、ここ数年はクロスやボールを持たないときの動きと、前からの守備を織り交ぜて安定感のあるプレーを披露。高木琢也監督も「4年も一緒にやっているから、僕のやりたいことが分かっている」と信頼されていた。
今季は出場がままならない状況に、本人の中では契約満了も覚悟していた部分もあったようだが、それでも変わらずトレーニングに打ち込む姿が印象的だった。本人は現役続行の意思を示しており、引退は考えていないという。
なお、長崎は同日、契約満了となる安達亮ヘッドコーチと来季の契約を結ばないことも併せて発表している。
写真:藤原裕久
(長崎担当 藤原裕久)
2016/11/24 18:19