前節の札幌戦(1●2)は前々節の金沢戦(2◯1)で負傷したため欠場することになったが、千葉のバンディエラ・佐藤勇人が好調を維持している。
今季の佐藤勇はコンディションが整わず開幕からベンチに甘んじていた。しかし、最終盤に差し掛かった第38節・長崎戦(0△0)でスタートからピッチに立つと、全盛期を彷彿とさせるプレーを披露。勇猛果敢に攻め上がるとフィニッシュにまで絡み、チームの心臓として躍動した。すると、そこから3試合連続で先発出場を果たし、復活を印象付けた。
まさに“佐藤勇人ここにあり“というプレーを見せた背番号7。ただ、その裏には息子のアシストがあった。
「チームが4連敗して、長崎戦でスタートから出ることになったときに、長男がたまたま昔のDVDをいきなり見出した。それはオシムさんが監督をしていたときの試合だったんですけど、僕もそれをボーっと見ていたら、自分のポジションはどこ? というくらいにペナルティーエリア内へ入っていて、守備のときもしっかりと戻っていた」(佐藤勇)。
これをきっかけに自らを見つめ直し、本来の動きを取り戻した佐藤勇。けがも癒え、17日の練習でも軽快な動きを見せていただけに、最終節の讃岐戦でも期待せずにはいられない。佐藤勇は息子とともに取り戻したプレーで、チームの勝利に貢献することを誓う。
(千葉担当 松尾祐希)
2016/11/17 20:04