15日、株式会社ベガルタ仙台は、仙台レディースの千葉泰伸監督と正木裕史コーチの今季限りでの退任と、来季より越後和男監督と村上和弘ヘッドコーチが就任することを発表した。
千葉監督と正木コーチは、仙台レディースが発足した12年から5シーズンにわたりチームを指導。チームは同年にプレナスチャレンジリーグ(当時の2部相当)優勝を果たし、翌年からプレナスなでしこリーグで戦い、15年には過去最高順位となるリーグ2位を達成した。
15日夜の記者会見の場で、千葉監督は「5年間は長かったが、初めて指導した女子のチームで戦ったからこそ、自分自身も成長できた」と在任期間を振り返った。最も印象に残っている試合は、「13年のなでしこリーグ開幕戦である湯郷ベル戦」と語った。
来季からタイトルパートナー契約に基づき“マイナビベガルタ仙台レディース”と名称が変わるチームを率いる越後次期監督は、現在は仙台の男子ユース監督を務める。「自分にとって未知の世界だが、自分の指導者としての幅も広がると思った」と、受諾に至った。「インテンシティーの高い練習をして、試合の中で発揮していく(という)自分のスタイルを出したい」と、現時点でのチーム作りを展望した。
まずは、それぞれの監督は、今季の残された仕事を果たす。千葉現監督は準々決勝に進出した皇后杯に向け「チーム一丸となって有終の美を飾りたい」と、越後次期監督はユースチームについて「大事なプレミアリーグ参入戦をしっかり戦って、今後のことを考えたい」と、それぞれ意気込む。なお、千葉現監督の今後と、越後次期監督の後任については、来季に向けた仙台の強化・育成部の編成が終わった時点で、発表される見込み。
(写真上:今季限りで退任する千葉泰伸監督。写真下:新監督に就任する越後和男氏)
写真:板垣晴朗
(仙台担当 板垣晴朗)
2016/11/16 13:41