仙台は今季の公式戦日程をすべて終了しているが、来季に向けた準備も兼ねて、11月27日まで練習を継続。その中で「ゲームの中でトライする」という渡邉晋監督の狙いのもとで、11月中も練習試合が組まれている。
45分×2本の形式で行われた福島との一戦で、渡邉監督は「今回は状況によって割り切る戦い方はせずに、まず理想を追求すること」をチームに求め、攻撃的姿勢を徹底した。[4-3-3]に近い新しいシステムにトライする一方で、攻撃の基本コンセプトはこれまで同様に求め、選手たちをピッチに送り出した。
そして行われた試合は、1本目が0-0、2本目は1-1。2本目は3分にセットプレーから福島のDFパウロンに先制点を許したが、6分にMF佐々木匠(写真)のゴールで同点に追い付いた。しかし、追加点は奪えずに引き分けた。
渡邉監督は、負傷者を除くメンバー構成でも終始相手を押し込んだ戦いができたことに一定の手ごたえを得た一方で、「良いシーンは作れたが、1本目のように決められなければ今年と同じ課題を抱えることになる。さらに厳しく突き詰めたい」とも評価した。得点した佐々木も「相手DFとの1対1で負けてばかりだった。もっとボールを引き出す動きやドリブルをしっかり出せるようにならなければ」と反省した。
(仙台担当 板垣晴朗)
2016/11/15 09:57