8日、元東京Vの選手であり現在は群馬に所属する常盤聡が、今季限りで現役を引退することを発表した。そんな常盤の引退に「正直びっくりしたし、嘘だと思いたかった」と思いの丈を語ったのは、13年から2年間ともにプレーをした高木大輔だ。
当時を思い返しながら、高木大は「すごく変わっている選手だなと思った」と常盤の印象を語る。
「自分の体に対してすごく繊細な人。それでいて、ときどき『えっ!?』と思うプレーをする(笑)。『100』か『0』か、みたいなものを感じることが多かったですね。でも、やっぱり点を取ったあとのバク宙は忘れられない。あの顔であんなことしていたら反則ですよ(笑)。いろいろな意味で衝撃を受けた選手です」
プロ選手としての常盤に衝撃を受け、多くのことを学んだ高木大。ただ、その一方で普段の常盤は“ド”が付くほどの天然だと言う。
「心配になるぐらい天然なんです(笑)。一番覚えているのはアウェイの遠征に行ったとき。ホテルでバイキング形式の食事をしようとしているときに、トキくん(常盤)が『おつかれ~』みたいな感じで、ふざけて並んでいたオレの前に入ってきたんです。それでトングを使ってお肉を持ち上げた瞬間に言うんです。『あれ、オレお皿持ってないじゃん』って(笑)。『いや、それは嘘でしょ』って言っちゃいましたよ(笑)」
こんなエピソードが出てくるのも常盤の人柄ならでは。「変わり者過ぎるところもあったけど(笑)、一緒にプレーできて楽しかった」と語る高木大。「やっぱり寂しい。またどこかで会えると思うので、そのときを楽しみにしたい」と次の再会を心待ちにしていた。
(東京V担当 林遼平)
2016/11/09 19:01