J3も残り2節。栃木と大分のJ3の優勝・自動昇格争いも、J2のそれ同様に勝ち続けないといけない勝ち点3差のタフな状況だ。
それを山梨県から気にかけているのが河本明人。15年、期限付き移籍で栃木(当時J2)でプレーした河本は、「(最下位でJ3に)落として本当に申し訳ないと思っています。自分自身も本当にショックでした。(6ゴールを挙げたものの)けがで十分に貢献できなかった。もっとコンスタントにプレーできていればと思います」と、栃木がJ3に降格したことをいまでも悔やんでいる。それだけに、甲府でもJ3の速報を常に気にかけながら週末を過ごしてきた。
「栃木の試合をなかなか生中継では観ることができないのですが、選手が意地を見せているからこその首位だと思います。降格は偶然ではなく、勝てる試合を落としたからだったと思います。その情けなさや悔しさはみんな持っているはず。プレッシャーの掛かる残り2試合になるけれど、文句なしの首位昇格を祈っています。俺も来年に向けて今年の悔しさをエネルギーにして頑張ります」
最初は、「俺は落としたときの選手だから、何も言えない」と口が重たかったが、なんとか絞り出してくれた。栃木の今後を気にかけながら、河本自身の来季に向けた戦いも始まっている。
写真:松尾潤
(甲府担当 マツオジュン)
2016/11/08 20:20