金沢の嶺岸佳介が、J2第38節・徳島戦(1△1)で今季初先発。フル出場を果たした。レフティーの嶺岸は本来、左SBの選手だが、徳島戦では右SBに入った。”左利きの右SB”はあまり見ることができないが、森下仁之監督は戦術理解度の高さ、判断の良さを期待して嶺岸を起用した。
金沢がJ2昇格以来、嶺岸はリーグ戦で勝利を味わっておらず、「早く自分が勝利に貢献したいとずっと思っている」と気持ちを高めていただけに、引き分けに終わった試合後は「単純に悔しい」と率直な思いを述べた。
ただ、効果的なパスで攻撃の組み立てに貢献するなど、らしさも見せた90分だった。前半の早い時間帯にプレースキッカーの山藤が負傷交代したため、FKやCKのキッカーを務め、本人も自信を持つ左足のキックを披露。「CKは丁寧にいき過ぎたかな」と振り返った。
ボランチもこなせる嶺岸だが、徳島戦で右SBを務め上げたことで、ユーティリティー性がさらに高まった。
(金沢担当 野中拓也)
2016/10/31 21:01