愛媛は30日、アウェイで東京Vと対戦し、1-1の引き分けに終わったことで今季のJ1昇格プレーオフ進出の可能性が消滅した。
愛媛は昨季、J2リーグ5位でクラブ史上初のプレーオフ進出を果たしたものの、そこで勝ち上がれずに選手たちは悔し涙を流した。それだけに今季も再びプレーオフに照準を絞り、強い思いを胸に戦ってきたが、6位・京都が前節で岡山に勝利したことで勝ち点差が『13』に開き、残り4試合全勝したとしても勝ち点12しか積み上げることができないため、2シーズン連続のプレーオフ進出の目標が潰えた。
木山隆之監督は試合後、この試合で今季20引き分けという数字に触れ、「(20分けの)この半分が勝ちになればプレーオフ(圏内)に乗っていた」と勝ち切れない試合が続いたことを悔やむと同時に、「まだまだいろんな力が足りない」とチーム全体としての力が及ばなかったという現実を受け入れた。
今季の大きな目標を失ったことで「モチベーションの整理をしないといけない」(藤田息吹)とチームは残り4試合でメンタル面の切り替えが必要とされる。それでも、「サポーターが僕たちに期待をして応援してくれたぶん、恩返しのつもりで1試合でも多く良い試合を見せていきたい」(阪野豊史)と選手たちは最後まで気持ちを切らすことなく全力で戦っていくことを誓った。
(愛媛担当 松本隆志)
2016/10/31 16:19