今節の徳島戦に向け、調整を行っている千葉。J1だった2009年以来となる4連敗を阻止すべく、20日の練習では戦術確認などで選手たちは汗を流した。
徳島戦は、CB若狭大志が出場停止で、左SBとして出場を重ねていた比嘉祐介と阿部翔平も負傷離脱中。戦術練習ではプロ2年目の乾貴哉(写真左)と、前節プロデビューを飾ったルーキーの岡野洵(写真右)の2人が先発組に抜擢された。
ともにJ2では通算1試合しかピッチに立っていないが、乾は左SB、岡野はCBの位置でまずまずの動きを披露。長谷部茂利監督も「若い選手は試合に出たら、思い切ってやってもらいたい」と期待感を口にした。
本人たちも気合いは十分。「自分のスピードを生かして、自分の全部を出し切ってチームの為にやっていきたい。楽しみで仕方がない」と岡野が話せば、乾も「今年は試合に出る気持ちで取り組んできたので、最後にこういうチャンスが来たのでモノにしたい。残り試合は全部死に物狂いででやりたいと思う」と千載一遇のチャンスに目を輝かせる。
そんな新進気鋭の若武者に対して先輩たちも高い評価を与えており、乾と左サイドでコンビを組む可能性がある町田也真人は「マイボールを取られなくなってきたと思う」と語る。また、岡野とCBでコンビを組む可能性が高い近藤直也も「(前節の松本戦は1人退場者を出して)展開的に難しかったけど、あいつはよくやっていた」と、ルーキーのプレーに太鼓判を押した。
徳島に敗れると、6位京都の結果次第でJ1昇格の道が途絶える。彼らがチームの苦境を救うヒーローになるか。今節は彼らのプレーに注目したい。
(千葉担当 松尾祐希)
2016/10/21 13:54