前節・徳島戦(2○1)で試合終了間際の決勝ゴールをお膳立てした安藤由翔だが、一人、大きな喜びをかみ締めることはできないでいた。その前にGKとの1対1を外してしまっていたことで、「(徳島戦は)反省しかないです。あの場面をしっかりと決められるようにやっていかないといけない」と振り返る。
今季、J3の鳥取から加入したレフティーMFは、なかなか出場機会を勝ち取れず苦しいシーズンを送っている。「悔しさが溜まり切って、吐き出して、また溜まっていっての繰り返しです」と苦笑いを浮かべるが、現在は3試合連続で途中からピッチに送り出され、徐々に存在感を発揮し始めた。「縦への推進力があるので、疲れてきたときには相手にとってイヤな選手」と上野監督は評価し、安藤を切り札として起用している。
チーム全体が連動してパスをつなぐ山口のスタイルに最初は戸惑ったが、もう吹っ切れた。「チームのサッカーに合わせても試合に出られなかったので、自分のやってきたサッカーでいこうと思った。ドリブルとか、そういうところで自分はこの世界に入って来れたと思っているので、そこをなくさないでやっていきたい」。シーズン終盤戦、安藤は山口のサッカーにアクセントを加える存在となる。
(山口担当 寺田弘幸)
2016/10/20 18:46