3トップの一角、ウインガーとしての先発出場が続く岐阜のFW難波宏明。「こんなに長くはやったことがなかった」ポジションでもあるからこそ、自分と同じ位置の選手を見る回数も増えたという。
チーム守備をこなし、点も取る――。守備から入る岐阜にあって、守備に攻撃に多くの仕事量が求められているウイングだが、だからこそ例に挙げたのは、11日に行われたW杯アジア最終予選・豪州vs日本、原口元気と小林悠のプレー。[4-2-3-1]の2列目の両翼を務めた彼らに刺激を受け、「自陣まで帰ってそこから攻撃に出ていく。それで(原口は)点も取っている」と重ね合わせる。
「(チームで)中を締めて、(原口が)自分でひっかけて、ボランチから縦に一本FWにあたって、その間に(原口は)スプリントにも行けているし、それで3人目の動きが取れている。少ないタッチ数、短い時間でどう点を取るか。ああいうのは自分の勉強にもなります」
どんな状況であっても「FWで出ている以上は得点なので」と話してきた難波。チーム守備に走りながらも、FWの矜持と得点への欲求は失わない。そのプロセスをしっかり描いて今節・京都戦に備えている。
(岐阜担当 村本裕太)
2016/10/14 10:42