17位の東京Vは8日にホームでJ2第35節・北九州戦を迎える。最下位の北九州との勝ち点差は『8』あるが、ここで敗れると差は『5』にまで縮まる。チームとしてもここを重要なゲームとして捉えており、何としても勝利が欲しい一戦だ。
このゲームを前に、多くの選手が警戒を示す人物がいる。その選手こそが北九州の原一樹だ。今季の最初の対戦となった7月のゲーム(J2第21節・1●2)でも、後半に2得点を奪い勝利に貢献。冨樫剛一監督が「一瞬たりとも気を抜けない選手」と警戒を示せば、「普通の選手と違って視界から消えたがる。ゴールを虎視眈々と狙っている」と井林章が対応の難しさを語るなど、チームとしても要注意の選手である。
前節の町田戦(1●2)でゴールマウスを守ったGK柴崎貴広は、以前に戦った際の苦い記憶を呼び起こす。
「彼がレッズにいたころに天皇杯でやられているし、京都にいたときにもやられた。天皇杯で北九州とやったときにもやられている。記憶にあるだけでもそれだけある。ヴェルディ戦は本当に強い」
東京Vに対して多くのゴールを挙げてきた天敵を止めることは、この試合のミッションの一つであることは間違いない。ただ、「最初から出てくるかは分からないし、ほかにも良い選手がいるので原くんだけに気を取られずにいきたい」と柴崎が語るように、それ以上にチームで失点をゼロに抑えることが勝利への近道となる。天敵を封じ、東京Vは勝ち点3をつかみにいく。
(東京V担当 林遼平)
2016/10/06 19:34