28日、Jリーグは17年度のクラブライセンスに関する発表を行い、クラブライセンス交付第一審機関(FIB)による審査の結果、町田には『J2クラブライセンス』が付与された。現在の町田は第33節を終えてJ2リーグ8位と、J1昇格プレーオフ圏内6位の京都とは勝ち点6差。プレーオフ進出を狙える順位につけているものの、この決定により、今季終了時点で成績上の資格となるリーグ6位以内を満たしても、J1昇格プレーオフ出場やJ1自動昇格は叶わないこととなった。
とはいえ、クラブは将来的なJ1昇格を見据えている。J2ライセンス付与が発表された当日の28日、クラブは公式HPを通じて「『J1クラブライセンス』の取得に向けた設備の拡充に、町田市のご理解・ご協力を仰ぐべく引き続き努力して参ります」とのコメントを残した。現状、クラブ側は東京五輪が開催される20年には懸案のハード面をクリアし、“東京五輪イヤー”をJ1で戦うためのプランニングを見据えているという。
もちろん、J1基準である1万5,000人収容以上のスタジアムや天然芝のグラウンドを備えたクラブハウスなど、ハード面だけを整えれば良い話ではない。J1クラブに見合った経営規模を構築することもクラブが果たすべき責務だろう。4年ぶりに戻ってきたJ2復帰初年度。シーズン開幕前、クラブの守屋実相談役は、今季の新体制発表会で新キャッチフレーズを発表した際に、「J1昇格を目指す上でのスタートの1年にしようという決意を込めたキャッチフレーズです」と語っていた。
『+one to the next STANDARD』――。夢のJ1昇格へ、ピッチ内外でトップカテゴリーを見据えたクラブの動向を、町田に関わるすべての人たちが注視している。
(町田担当 郡司聡)
2016/09/29 19:26