
今季の開幕前からけがに悩まされ、5月に左股関節唇損傷の手術を行っていた京都のDF牟田雄祐が、21日の練習からボールを使ったトレーニングを開始した。ボールを使うのは「5~6カ月ぶり」というだけに終始楽しそうな表情で汗を流し、「気分的に全然違う。やっとサッカー選手らしくなってきた。でも、ここで調子に乗ってやり過ぎないように気を付けたい」と笑顔を見せた。
ここまでの長期離脱はこれまで経験がなかったという牟田。「一緒にリハビリしたけが人を僕が何人見送ってきたか(笑)」。長いリハビリ期間を明るく振り返ったが、支えてくれたトレーナーへの感謝の気持ちは隠さない。「トレーナーの方がすごく真摯に向き合ってくれて、助けてくれた。長時間のリハビリにも付き合ってくれて…」。そのおかげで、「けがをする前よりも体が強くなった実感がある。プレーも手術前より確実に良くなると思う。期待してもらえるとありがたいし、自分自身もすごく期待している」のだという。
なお、復帰への見とおしについては、「今季中に実戦までいければいいけど、焦っても仕方がない。チームの目標のためにやれることをやる。それがピッチの外からなのか、ピッチの中で貢献できるのかは分からないけど、その場その場でできる最大限のことをやっていくことが大事だと思っている」と話した。
(京都担当 川瀬太補)
2016/09/21 18:07