「いやぁ、鹿児島顔ってよく言われるんです」と苦笑する北九州のDF福森健太は、紛れもない東京都出身。FC東京の下部組織で育ち、現在は鹿屋体育大の4年で、特別指定選手として北九州に登録されているSBだ。
その福森が18日に行われた、前節のJ2第32節・C大阪戦で初めてのベンチ入りを果たした。ベンチ入りを決断した理由を聞かれた柱谷幸一監督は「一番の魅力はハートが強いこと。かなりの負けず嫌いで、攻守における1対1のバトルが強い」と語ったが、C大阪戦での感想を聞かれた本人の「何試合か上(スタンド)で観戦したが、やはり下(ベンチ)で見るのとは多くのことが違うと実感した。その差を感じたので、早く試合に出たいという気持ちがさらに強くなった」という感想からも、持ち味であるハートの強さが伝わってくる。
現在は大学が夏休み中で、北九州の選手寮で生活しながら日々のトレーニングに参加している福森。もし、特別指定選手としてリーグ戦に出場すれば、クラブとしては大学の先輩に当たる多田高行、福岡教育大在籍時の中原秀人(現・福岡)に続き、3人目のデビューとなる。
(北九州担当 島田徹)
2016/09/21 14:43