熊本地震の本震からちょうど5ヵ月。この間、前節までの天皇杯1、2回戦を含む7連戦や、リーグ戦復帰後の代替地でのホームゲームなど、選手たちは通常とは違う条件で試合をこなしてきた。練習拠点の一時移転やホーム・アウェイゲームの日程入れ替えといったリーグ側からの提案もあった中、熊本に残り、支援活動などを行いながら試合に向けた準備をするというのは、選手たち自らが下した判断だ。
だから彼らは、日程の厳しさやコンディションの悪さを結果が出ないことの理由には挙げていない。「相手チームの選手や関係者から『きついでしょ?』『かわいそうだよ』とか、言われましたけど、それは周りが思っていることなので」と園田拓也は言い、岡本賢明も「ここまで、コンディションが悪くて負けたわけじゃないし、そういう思いがあると、この先も勝てない」と表情を引き締める。
日程的な条件はようやく他チームと同じ状態に戻った。しかし残り11試合で巻き返していくには、個々の、またチームとしての課題を修正し続けなければならない。今節の岡山戦がそのスタートになる。
(熊本担当 井芹貴志)
2016/09/16 13:48