今週末にホームで福岡との裏天王山を控えている湘南。年間勝ち点で17位に沈んでいる湘南としては、残留圏である15位の甲府との差を縮めるためにも、今節は負けられない戦いが待っている。
そういった状況もあってか、今週は今季初めて試合前々日と前日を非公開練習にすることで、試合に向けてより集中を高める準備をしている。その中でチームとしては、前節のFC東京戦で不甲斐ない戦いを見せてしまった反省を生かし、ここからの巻き返しを図るためにも練習からチームの意識を統一させようとしている。
今季、チームで最多出場を果たしている菊池大介は、福岡戦に向けて「何よりも前に行くことを意識したいし、迷ったら前にプレーしたい」と、前への意識を高めていることを強調する。その根底には“自分たちらしく戦う”という意味が含まれている。
「ただ引いたり、守ったり、後ろに重心を置くのではなく、やっぱり自分たちらしく前への自信を見せて、前向きなパワーを出して勝ちたいと思っている」
負ければ降格が現実味を帯びてしまう一戦。湘南は再び自分たちに向き合うことで勝利を手繰り寄せようとしている。菊池は「落ちるか上がるかの勝負になる。こういう状況だからこそ、良い意味でサッカーを楽しむということを忘れないように戦いたい」と語り、福岡戦での勝利を誓っていた。
(湘南担当 林遼平)
2016/09/15 19:57