9月5日に誕生日を迎え、34歳になった栗澤僚一。J1・2nd第7節・横浜FM戦(1●2)に出場し、J1通算250試合出場を達成するなど、まだまだ衰える様子を感じさせない背番号28だが、「デビュー当時はここまでプレーするとは思っていなかった」と話す。
はじめは、当時所属していたFC東京でコーチを務めていた長澤徹氏(現・岡山監督)に「大卒で10年できたら一流選手だよ」と言われ、それを目標にプレーしていたという。それでも、三浦文丈氏(現・長野監督)や宮沢正史氏など、間近にいたベテラン選手から「『1日1日を全力でやること』や『サッカーにすべてのパワーを注ぎ込むこと』を学んだ。そういった姿勢が自然と自分の中に意識付けられており、そういう人たちとの出会いは大きかった」と振り返った。
これからも2ndステージ優勝へ向けてしびれる戦いが続くことが予想されるが、リーグ優勝を知るベテランは「1試合にどれだけすべてを出せるかだと思うので、出せないで後悔するような内容には絶対したくない。全員が本当に持っている力を出せばこのチームは絶対に勝てる」と説く。
若いチームにおいて、豊富な経験と泥臭いプレーを厭わない姿勢でチームを引っ張る栗澤。これからも彼の力が必要なのは間違いない。
(柏担当 須賀大輔)
2016/09/07 19:37