7月31日のJ2第26節・岡山戦(1●3)で体調不良のために前半だけで交代した本山雅志。37歳と経験豊富な本山でも酷暑のコンディション維持は難しいのかと感じさせられたが、以降のリーグ戦のピッチ上での存在感は以前にも増して大きくなった印象だ。そのコンディションの回復と向上には何か特別な秘密があるのだろうと思い、話を聞いてみた。
「僕自身はコンディションが特別に良くなったとは感じていません。外から見ていてそう感じてもらえるのはうれしいことですが、それは恐らくこういうことだと思います」
そういって語りだした自己分析は実に明確で説得力のあるものだった。
「まず、僕のボールのタッチ数が増えていることが大きいと思います。ボールにたくさん触れる、たくさん絡むことで外から見ている人はコンディションが上がったと感じるのでは? タッチ数が増えたのは、周囲が僕をよく使ってくれるようになったから。特にボランチは僕がほしいと思う的確なタイミングでボールを出してくれている。そういうことも含めてチームの状況、特に攻撃面が良くなってきたことも理由の一つだと思います」
今週末の3日に行なわれる徳島との天皇杯2回戦が終わったあとはリーグ戦が再開。残留争いの厳しい戦いに臨む上で、本山が生きるチーム状況になっているという事実は、何とも頼もしい材料だ。
(北九州担当 島田徹)
2016/09/01 18:51