壮絶な逆転負けを喫した7日の横浜FC戦(2●3)の試合後、ゴール裏の一部サポーターが居残り、現状の説明を求める事態となった。当日はチーム統括部長の宮本功氏が対応にあたり、試合翌日、クラブの公式ホームページを通じて、「J1自動昇格という目標を達成するため、大熊清監督のもと全選手、全スタッフがひとつになって戦っています。これからも、それは変わりません」という声明文が発表された。
9日の練習後、この一連の事態について、大熊清監督に問いかけると、「(居残りがあったことは)いまの(4試合勝ちがない)状況であれば当然のこと。自分たちはサポーターの皆さんの気持ちを受け止めて、結果で返していかないといけない。いまここで、自分の立場として立ち向かうことをやめることはない。チーム全員で全身全霊かけてやっていくことが大切だと認識している」と語り、今後も指揮官として、「J1昇格へ向けて戦い抜く」ことを誓った。
また、8日の練習から丸刈り姿で現れたキム・ジンヒョンは、「(丸刈りは)高校生以来。前節の試合後に決心して、試合翌日に剃った。GKとして、キャプテンとして、4試合連続で複数失点して勝ちがない状況に責任を感じた。サッカーは一人でするスポーツではないけど、誰かが責任を取らないといけないし、それが自分だと思って、丸刈りにした。結果については、監督の責任だけではなく、中でやっている選手にも責任はある。応援してくれるサポーターの皆さんにも申し訳ない気持ちがある。勝てない今の雰囲気を少しでも変えたかったし、選手にも伝わればいいと思った」と丸刈りに込めた思いを語った。
今週の連戦で、C大阪はJ1昇格を争う山口、松本との対戦が続く。この難局をチーム一丸で乗り越えることができるか。今季、最大の正念場を迎えた。
(C大阪担当 小田尚史)
2016/08/09 21:10