10日、鳥栖に所属していた岡本知剛の期限付き移籍による加入を発表した湘南。11日からさっそくハードなトレーニングで汗を流した岡本知剛は、練習後の囲み取材で新天地での飛躍を誓った。
岡本知剛は1990年生まれの26歳。アンダーの代表では山田直輝や端戸仁、長谷川アーリアジャスールや大竹洋平らとプレーした経験を持ち、今回も加入が決まったあとには山田らと連絡を取る機会もあったという。「(湘南は)バックパスではなく、しっかりと前を向いて、失敗を恐れずに挑戦していくイメージがある。湘南がやっていることが自分自身の課題だと思っているので、課題を克服しながらやっていきたい」と意気込みを聞かせてくれた。
そんな岡本に対して、曺貴裁監督は「ボランチのポジションで公平な競争を作ってほしい」と期待を込める。育成年代のときから注目していたと語る指揮官は「クレバーで、ボールタッチが良くて、危機察知能力がある選手」と岡本を評価。チームへの早期フィットを目指しながら「(自分の)枠から出るような行動やプレーをこのチームで覚えてほしい」と伝えているようだ。
「展開のパスやボール技術、前につけるくさびのパスというのは持ち味。まずは自分のモノを出しながらも、成長した先にあるまったく違う自分を見てほしい」と語る新たな背番号5。残りのシーズンにおける彼の活躍に大いに期待したい。
ちなみに、昨年に出版された曺貴裁監督の著書『指揮官の流儀~直球リーダー論~』はすでに読了しているとのことだ。
(湘南担当 林遼平)
2016/07/11 20:22