木曜の紅白戦は、2日後に対戦を控えた名古屋を意識したモノになった。
控え選手を中心とする赤組のFWに入ったのは林堂眞。ヘディングの強さを持ち味とするDFで、彼が仮想闘莉王であることは一目瞭然。城福監督からも守備陣に対して、「トゥーリオを見て!」と声が飛んでいたほどである。
駒澤大時代に負けている試合展開でFWに入ったことはあるという林堂だが、なかなか本家のような存在感は出せなかった。「DFが嫌だと思う場所」へ入ろうとしたという彼だが、強風の影響などもあってクロスが合わず、ボールが入っても主力組のCB陣が立ちはだかる。FWとしての自分のプレーについては「全く出来なかった」と不満顔だった。
しかし闘莉王を演じてその気になったのか?練習後には「タナカです」と呟きながら、練習から引き上げる林堂選手の姿があった。
(甲府担当 大島和人)
2013/03/14 19:15