昨季在籍した柏からオファーが届いているクリスティアーノが、15日にクラブ幹部と代理人を交えて話し合いを行った。
佐久間悟監督兼任GM・副社長によると、クラブとしてオファーが来ていることを正式に伝え、その経緯を説明。また、今季柏からレンタルバックするに至った経緯も詳しく説明し、クラブとしてクリスティアーノを重要な選手として考えていることなどもあらためて伝えた。そして、現在金庫に余剰金は少ないものの、今季の年俸にプラスした金額を再提示し、オフには複数年契約やクリスティアーノが望む移籍先を探すことも選択肢としてあることを伝えた。それでも柏が提示している条件を金額で超えることはできないが、最後は誠意が武器。クリスティアーノは渦中に在ってイライラすることが多く、あまり眠れなかったそうだが、この話し合いで気持ちの整理はついたようだった。佐久間監督によるとクリスティアーノは、「日本で引退したい」とも話したそうで、給与の不払いがなく治安が安定している日本で今後もプレーすることを望んでいるという。29歳の選手としてはあと何年プレーできるか分からない中、少しでも条件が良いクラブでプレーしたいという気持ちになるのは当然だろう。
「クラブから信頼されていることは感じる。話し合いの前は柏に移籍することで気持ちはほぼ決まっていたが、もう一度考えて(18日のJ1・1st第16節)仙台戦のあとに返事をしたい」と語ったクリスティアーノ。甲府サポーターは今しばらくモヤモヤした日々を過ごさないといけない。
(甲府担当 マツオジュン)
2016/06/16 20:32