
今季の山口は雨に打たれる試合が多く、“水面下”で、いや“水たまり上”で、雨男探しが本格化しつつあった。そして16日。ついに上野展裕監督も「雨男は誰だろうか」と論戦に参加した。
昨季の晴れ続きがウソのよう。維新公園で行われる今季のホーム戦で、すっきり晴れた試合はほとんどない。雨のほうが戦績が良いため決して悪いことではないのだが、サポーターがたくさん集まってくる維新公園。晴れた中で試合は行うに越したことはない。
きっと雨男がやってきたから、こういう天気になっているんだ――。そのような憶測が飛び交う。今季初めは全新加入選手と新任のスタッフ、さらには今年からの報道陣も疑われていた。だが、段々とふるいに掛けられていき、6月に入るとほぼ雨男は絞られた。「僕の中ではユウジ(星雄次)かなと思っている。あとは奥山(政幸)かなと」。そう話したのはゲームキャプテンの島屋八徳。選手間からはほかに中山仁斗の名前も出ていたが、どうやら中山は天気と出場機会がリンクしていないようで、最近候補から外されたらしい。
では、指揮官の見識は。雨続きにさすがの上野監督も「去年は雨の問題はなかったんですよ。天気予報が雨と出ていても、天気が持っていたり。でも今年はすごい確率ですよね」と苦笑い。「雨男は誰やろう。たぶん山根(巌コーチ)か、星か…。この二人かなと思うんですよね」と話していた。確かに、コンスタントに試合に絡んで、コンスタントに雨に打たれているのは、山根巌コーチか星雄次しかいないのだ。
さて、とりわけ選手からも監督からも名前が挙がった星。雨男の筆頭候補とも言えるが、「今週末(の水戸戦で)僕が出て晴れるかどうか。出なくても(雨が)降ったりしたら、そうじゃないということですよね。よし!」とナゾの気合いを入れて練習場をあとにした。
嵐呼び、雨呼ぶ、雨男論争。今週末の水戸戦で決着するか、それとも混迷の度合いをさらに深くしてしまうのか。空模様にも注目だ。
(山口担当 上田真之介)
2016/06/16 19:06