キリンカップで2試合を戦った日本代表に、FW小林悠とMF大島僚太を送り出した川崎F。同時期には、GKチョン・ソンリョンも欧州遠征を実施した韓国代表に参加していた。初戦のスペイン戦(16)こそC大阪のキム・ジンヒョンに先発の座を譲ったが、続くチェコ戦には先発で出場。2-1の勝利に大きく貢献した。
すでに日本に帰国し、チームに合流しているチョン・ソンリョンはこの欧州遠征を振り返って、「良いチーム、良い選手と試合ができてすごく良い経験だったと感じている。スペインは能力もレベルもかなり高かった。僕らも良い試合をしようと思っていたけど、差を感じた」と語った。ただ、その大敗のショックを受けて、次の試合ではアウェイの地で勝利を奪ったのは見事。その要因を「試合に負けたことは反省し、次には修正しようと話をして、みんなでビデオを見てしっかりミーティングをした。あの大敗によってチームが一つになれた」からだと語る。
韓国がチェコを相手に勝利を収めるのはなんと15年ぶり。チームを歴史的勝利に導いたことで、チョン・ソンリョンは韓国代表定着に一気に近付いた。「代表で(試合に)出るという思いは持ち続けていきたい」と語り、川崎Fの躍進を支える彼が、その活躍を続けた結果として、18年にロシアの舞台に立っている可能性は大いにある。
(川崎F担当 竹中玲央奈)
2016/06/08 22:10