J1最年長ゴール記録の達成が待たれる甲府のDF土屋征夫(41歳10カ月)。今季はJ1リーグ戦7試合に先発出場し、うち5試合はフル出場。セットプレーでは何度かチャンスになりそうな流れがあっただけに、ファン・サポーターは土屋のゴールを期待して待っている。
7月31日で42歳になるが、その経験値の高さと生まれ持った強い体、緻密なコンディション調整で20代の選手を寄せ付けない。広いスペースを守るには厳しい面もあるが、甲府の[5-4]のブロックを作る守り方においては、土屋のストロングポイントは十分に生きている。単純な年齢では、中山雅史氏(沼津)が持つ、J1最年長出場記録の45歳(札幌在籍時に樹立)という大記録には及ばない。しかし、42歳になるシーズンにJ1で主力としてプレーしているという事実はそれと同じくらいの価値を持っていると言えるだろう。
7日の練習後には山梨県牛乳普及協会による骨密度測定が行われ、土屋はトップテン入りは逃したものの、キャンペーンTシャツをもらって「MILK JAPAN」入りを果たした。さらには「愛(アモーレ)」の一筆を書くなど流行に乗ってご機嫌。残留争いで厳しい戦いが続く甲府だが、ベテランを越えたシニアのすごさで乗り切り、4年連続のJ1残留を果たしたい。
写真:松尾潤
(甲府担当 マツオジュン)
2016/06/07 19:20