ブラジルのPSTCへの期限付き移籍から復帰したDF浦田樹。異国の地では、日本では経験できないことを経験したと話す。特に元日本代表の三都主アレサンドロとチームメートとなったことは浦田にとって大きな財産になった。
現在38歳の大ベテランはSBではなく技巧派のトップ下としてもプレーし、左足のキックはいまだ健在。「本当に左足のキックはうまい。FKもすごかった」とその技術を間近で見た浦田は衝撃を受けたようだ。ただ、三都主から学んだものは「サッカーよりも心構え」だったという。「『海外では一人で静かにやるよりも、フレンドリーにやったほうが絶対に仲間と楽しくやれるしうまくなれる。ビビってやるな。何を言われても全然気にすることはない』とアドバイスを受けた」(浦田)。その結果、「こっちはすごく幸せだと気付けて、練習に取り組む姿勢だったり、ハングリー精神。ブラジルの選手はミスをすればかなり言ってくるので、『(言われても)そんなの関係ない』と思えるようになった」(浦田)。
今回の復帰は移籍ウインドー期間外のため、当分の間は練習や練習試合などでプレーを磨くことになる。公式戦に出られないためモチベーションの維持は難しいが、異国の地で学んだことを生かし、さらなるレベルアップにまい進してほしいところだ。
(千葉担当 松尾祐希)
2016/05/18 17:21