浦和のMF柏木陽介が「何がっすか?」ととぼけながら、「あれね、ちょっと違うかな」と切り出した。もちろん、話題は昨日のキリンカップ発表会見でヴァイッド・ハリルホジッチ監督が「日本代表が始まって以来、初めて選手から直接電話が来て、代表監督のオフィスに彼から来ることになった。これもエボリューション(進化)だ」と話したこと。柏木は「別にかしこまった感じでもない」とすると、「代表の関係者も含めて個人面談をしている中で、ちょっと話をしてみようかっていう流れになっただけ」と説明。ハリルホジッチ監督が会見で話したほど大げさではないと主張した。
とはいえ、伝えたいことはあるようで、「レッズをずっと見ている人は俺の体がどれだけ変わったか分かると思うけど、体のこととかも含めて話したかったというのはある」と明かした。体というのはつまり体脂肪率のこと。柏木は「(ハリルホジッチ監督の)基準からしたら俺は多い」ことを自覚しているが、昨年から顔や胴回りはかなりシャープになった。以前にも「体を見て(痩せたことは)分かってくれたらありがたい。頑張ったんやなっていうのは分かってほしいと思うぐらい頑張ったから、その気持ちだけは通じてほしい」と笑いながら話していたこともあるが、ハリルホジッチ監督にとって選出の一つの指針である体脂肪率について理解を求めたいようだ。
「まずはチーム(浦和)でやることが一番であることに変わりない」が、代表への思いも強い。プレー面はもちろん、そのほかでもできることをしていく。
写真:徳丸篤史
(浦和担当 菊地正典)
2016/04/14 19:16