
FC東京の日本代表DF森重真人が13日、12日に組み合わせが決定したロシアW杯アジア最終予選に向けた意気込みを語った。
今回、日本は豪州、サウジアラビア、UAE、イラク、タイと同じグループBに入った。森重が真っ先に挙げた国は、昨年1月のアジア杯準々決勝でPK戦の末に敗れたUAEだった。「前線陣と10番(オマル・アブドゥラフマン)が印象に残っている。前回は悔しい失点の仕方だった。ただ、難しい相手ではあるけど、自分たちがしっかり準備して戦えば勝てる」と、今回は万全の戦いでリベンジを果たす覚悟を示した。
さらに、グループリーグ最大のライバルとなる豪州については、FC東京のチームメートで豪州代表FWのネイサン・バーンズの存在を挙げ、「ネイサンと戦えることは純粋に楽しみ。FC東京にとっても僕たちがピッチの上で戦えばうれしいことだと思う」と笑顔を見せた。しかし、いざ勝負になると話は別。「予選を通しても、豪州に勝つことがどれだけ大事かは分かっている。(ティム・)ケーヒルのような高いレベルのFWにやられないことが、DFにとっては大事。ゴール前での勝負がそのまま勝敗を分ける」。森重は一昨年11月の親善試合で、ケーヒルにマークを外されて得点を決められた。その悔しさを晴らすためにも、今予選は負けられない。
「2014年のブラジルW杯を経験したことで、もう一度、あの舞台に行く必要があると感じた。前回はW杯出場が決定した後に、代表に入った。今回は初めて予選から入って、チームの変化を感じながら来ている。自分が中心となって最終予選を戦うつもり。そういう責任や思いが自然と湧いている」。自身初めての最終予選。森重が日本の最終ラインの真ん中に立って、チームを支える。
写真:徳丸篤史
(FC東京担当 西川結城)
2016/04/13 17:11