市立船橋高校/3年 MF 椎橋 慧也 1997.6.20生 177cm / 69kg(Photo : Yoshio Kato)
揺るがない精神力を持つ守備で”利く”プレーヤー
グッと何かをかみしめるような毅然とした態度が印象的だった。市立船橋主将の椎橋慧也は「ここまできたら日本一にならないといけなかった」と断言した。
夏の日本一を決する高校総体決勝戦。市立船橋は東福岡との決勝に臨み、そして敗れた。椎橋はボランチとして攻守に奮闘。相手の10番である中村健人をほぼ抑え込んでみせた。だが、そのことに満足感は欠片もなかった。「そのぶん、ベルの選手を空けてしまっていたと思う。一つを抑えるだけじゃなく、二つ三つと抑えていく。そういう守備範囲を身に付けないといけない」。夏の敗戦直後、主将の目はすでに冬の選手権に向けての強化ポイントに向かっていた。「試合を決定付ける決定力とスキを見せない姿勢。その二つをチームとして持たないといけない」と断じて、前を向いた。
球際の強さと読みの良さで、守備で”利く”選手なのが大きなストロングポイント。3年生になってからはボールを引き出してさばく、起点になるプレーも確実に向上した。ただ、最大の特徴は客観性を失わず、簡単に揺らがないメンタリティーにこそあるように見える。卒業後はJ1仙台へと進むが、プロのステージでもその精神力は武器となるだろう。
ただ、その前にはまず選手権。今度こそ”日本一”のタイトルを逃す気はない。
(文:川端 暁彦)
◆市立船橋高校初戦対戦カード◆
vs 米子北
1月2日(土)12:05キックオフ
@フクダ電子アリーナ
(BLOGOLA編集部)
2015/12/09 13:41