2日の練習場には不思議な光景が広がっていた。ある選手がチームメートを集めて、練習の内容を説明し、練習中も外から声をかけていたのだ。何ごとかと曺貴裁監督に聞いてみると、「精神的な疲労を含めてパッと練習させるのは難しいと思ったので、今日は思考を変えた。C級コーチングライセンスを受講する彼らの練習というか、コーチがどう考えているかを考えることはあまり機会がないし、大事かなと思って急きょやらせた」と練習の意図を説明した。
この日、コーチ役となったのは藤田征也と島村毅。どちらも練習道具の用意から声がけなどを含め、たどたどしさこそあれど、最後まで練習を遂行。それぞれの練習の後には、曺貴裁先生から総括を受け、それにしっかりと耳を傾けていた。
練習終了後、二人のコーチ役に感想を聞くと「やっぱりチョウさんってすごいんだなと。やってみてあらためてわかりました」と同様の意見が返ってきた。コーチの難しさを感じながら、新たな視点を手にする。そういった意味でも実のある練習となったようだ。
ちなみに、この形式はあすも行われるという。あすは誰がコーチ役をやるのか。非常に楽しみである。
(湘南担当 林遼平)
2015/12/02 18:15