【第94回全国高校選手権】注目の11傑 vol.5 矢板中央高校 DF 星 キョーワン

【第94回全国高校選手権】注目の11傑 vol.5 矢板中央高校 DF 星キョーワン

矢板中央高校／３年 DF 星キョーワン 1997.6.25生 184cm / 78kg（Photo : Hirotsugu Uchida）

屈強な肉体が武器。サッカー歴６年の努力家

「いや、ちょっとアイツと競り合った時に、ここをやっちゃいました」

星キョーワンは首をさすりながら、そう言って笑みを浮かべた。練習で競り合った相手は、チームメイトのFW森本ヒマン。ともにコンゴ人の父を持ち、185cmクラスの体格と屈強な肉体を誇る攻守の柱だ。二人は３年間にわたってそうした競り合いを続けながら、互いの力を伸ばしてきた。

星は中学校からサッカーを始めた選手で、しかも小学校時代は「「遊戯王」のゲームに打ち込んでいた」という変わり種。スタート地点は低かったが、持ち前の努力家としてのメンタリティーで日進月歩を重ねてきた。そんな姿勢は周囲にも認められて、今年からは主将としてオフ・ザ・ピッチでも奮闘を続けており、そのことがまた進歩につながっている。

興味を示すJクラブもあり、練習参加もこなしたが、即プロ入りという判断は下らなかった。星自身も「対人とコンタクトプレーには自信があったけれど、それを打ち砕かれた」と現時点でのレベル差があることを認める。ただ、あきらめたわけでもない。「ずっと遠い存在だったと思っていた目標が、大学の４年間で「自分の長所をより磨いた上で」再挑戦を期す。もちろん、その前にまず選手権でひと暴れするつもりだ。

（文：川端暁彦）

◆矢板中央高校初戦対戦カード◆

vs 大分

12月31日（木）14:10キックオフ

＠等々力競技場