大津高校/3年 FW 一美 和成 1997.11.10生 183cm / 74kg(Photo : Kenji Yasuda)
ゴールにどん欲になった”規格外”のFW
”規格外”という言葉がこれほど、似合う選手はいない。武器は183cmの高身長だが、大津港の平岡和徳総監督が「潜在能力が高い」と評するように、ただ大きいだけに留まらないのが、FW一美和成の魅力だ。通常ならばヘディングで対応するボールを易々と胸トラップで収めたかと思えば、スペースに果敢に飛び出して、チャンスを作ることもできる。来季からの加入が内定したG大阪の評価も高く、将来性は今大会屈指だ。
今年に入って、U-18日本代表に定着するなど全国的な評価を高めたが、もともとはCBとボランチをこなす守備の選手で、FWに転向したのは昨夏の高校総体予選から。すぐさまポテンシャルの高さを発揮し、全国準優勝に貢献するとともに、ブレイクのきっかけとなったが、「結果に満足していない。自分自身もボールを取られてばかりだったし、決勝で足をつったりもした」と出てくる言葉は反省ばかり。「(去年は)ポストプレーを意識していて、点を取るのは3年生に任せていたけど、今年は『自分が決めるぞ』という意識が強い」と口にするなど、ゴールにどん欲になった。
意識改革の甲斐もあり、今夏の高校総体初戦ではハットトリックを達成したが、チームは16強で敗退。目標である日本一への挑戦は、選手権のみとなった。彼が昨夏以上の働きを見せることができれば、チーム史上初の全国制覇も自然と付いてくるはずだ。
(文:森田 将義)
◆大津高校初戦対戦カード◆
vs 前橋育英
1月2日(土)14:10キックオフ
@フクダ電子アリーナ
(BLOGOLA編集部)
2015/11/25 12:17