前節の明治安田J1・2nd第14節の松本戦(2○0)での完封勝利で、残留に向けて大きく前進した新潟。選手の表情も明るいが、練習場にゆるんだ空気はなく、集中したトレーニングが行われている。
GK守田達弥も「まだ何も決まっていない。松本戦のような高い集中力で、気持ちの入った試合をやって、残留を決めたい」と気持ちを引き締めている。
引き締まる理由はもう一つ。今節の対戦相手・名古屋のGK楢﨑正剛は、守田が小学生のころから憧れている存在なのだ。「ずっと特別な思いで見てきた選手と同じピッチに立つのは、いつも感慨深いです」と少年のような顔で語る。
楢崎がJ1通算600試合出場を達成したことについても「試合に出るだけじゃなく、ずっと高いレベルでプレーできているのは本当にすごいです」と尊敬しきりだ。
ただ、勝負となれば話は別。「それでも勝ちにこだわりたい」と、守護神の顔に変わっていた。
(新潟担当 野本桂子)
2015/10/22 07:00