ヴァイッド・ハリルホジッチ監督 シリア戦前日会見(10月8日)
「みなさんこんにちは。われわれにとって、おそらく(W杯2次予選で)一番難しい試合になると思う。われわれのグループで首位に立っている相手です。われわれの真の姿を見せないといけない。シリアは戦うチームです。得点力も高い。競技面でもかなり努力している。シリアは残念ながら母国が大変な状況で、グループ(代表チーム)が何かを見せないといけないと、国のために真剣に戦ってくる。何人か良い選手もいる。われわれにとっては難しい試合になり、良いテストにもなる。グラウンドのコンディションはまだ分からない。暑さもある。選手はフィジカル、メンタルともにしっかり準備しないといけない。われわれは勝利するために戦う」
――この試合で攻撃、守備ともにポイントとなるところは? またメンバーは先月のアフガニスタン戦の選手を踏襲するのか?
「戦術のチョイスや選手のチョイスはいまは説明できない。もちろんストラテジー(戦略)は準備している。アフガニスタン戦からどうするかとかはまだ決めていない。われわれと対戦するチームはかなりディフェンシブに来た。ただシリアは得点力が高い。われわれとの対戦でもより攻撃的に来ると予想している。
試合を開始させる選手(先発メンバー)は決めている。ただ、1つ2つのポジションで決めかねている。ただ全選手のモチベーションが高い。昨日(6日)は戦術練習を行い、戦う意識が各選手とも素晴らしかった。全選手がこの試合に参加したいという気持ちを見せてくれている」
――昨日(6日)はセットプレーの練習を行ったようだが、これまではあまりやってこなかった。その理由は?
「すでに何回かは取り組んではいた。ただ、少し戦術のところを思い出す練習をやってきた。われわれはFKを向上させていかないといけない。それをトレーニングしていかないといけない。ただ、これまでは時間がそこまで取れなかったので、練習してこなかった。現代フットボールでは35%がセットプレーからゴールが生まれる。われわれは統計的にここを活用できていない。何回かは練習してきたが、さらに向上させるために今回行った」
――以前指揮していたアルジェリアとシリアで似ているところは?(現地記者の質問)
「この2つのチームを比べるのは難しい。アルジェリアには欧州のリーグでプレーする選手が多かった。個人的には経験やクオリティーはアルジェリアのほうが高いと思う。ただシリア(の映像)を何日もかけて見て特徴を見てきた。私はシリアをよく知っているつもりだ。良い選手が何人かいる。ボスニアやトルコ、UAE、イラクでプレーしている選手がいる。シリアフットボールは向上している。アルジェリアとシリアを比較するのは難しい。ある程度はアルジェリアのほうがレベルが高いと思うが、シリアの個人のクオリティーを無視してはいけない。3、4人、かなり良い選手がいる」
(取材・構成 西川 結城)
(BLOGOLA編集部)
2015/10/07 19:46