川崎Fにとってアウェイの新潟は”鬼門”の1つだが、田坂祐介は全くそれを気にかけない。
「アウェイでも、別にやじとか飛んで来る訳ではないじゃないですか。なので、そこまで気にはしない」
全く意に介さない彼のメンタリティーを育んだのは、やはりドイツでの経験だったようだ。2部の試合では「やじも物も飛んでくる」ようで、投げ込まれる中には瓶もあるらしい。「CKを蹴りに行ったらセキュリティの人が2人くらい、蹴る選手に対して傘を広げる。物が当たらないためにです」と日本では考えられないこんな場面もあるという。
中でも特に危険なサポーターがいるのはドレスデンらしい。試合で勝とうものなら、スタジアムからサポーターがバスを囲み、3時間もの足止めを食らわせるとのこと。そんな相手に対してチームが講じた策は「選手のとは別のバスを入れておいて、そのダミーを先に行かせて、選手バスだと思わせる。で、その後に帰る(笑)」というもの。
確かに、これを思えば日本のアウェイゲームは平穏である。
(川崎F担当 竹中玲央奈)
2015/09/25 07:00