1日のオフを挟んで週末の明治安田J1・2nd第12節甲府戦に向けた調整を開始した鳥栖。約2時間、強度の高い練習で今週の練習をスタートした。この日は休日ということもあり、練習場には多くのサポーターが訪れていた。そんななか、森下仁志監督がファンサービスを行っているとその周囲には怪しげな人影がちらほら。クラブハウスの陰から森下監督の様子をうかがっているとファンサービスを終えた森下監督に襲い掛かる。先陣を切ったのは谷口博之。谷口が森下監督の帽子を奪うとすかさず林彰洋がジャンプし、高い打点から小麦粉をぶつける。あとは雪崩式に選手たちが次々と小麦粉、生卵、パイなどで攻撃。
そう、サッカー界ではお馴染みのブラジル式の手荒い祝福。前日に43歳の誕生日を迎えた指揮官へのバースデープレゼントだった。一通り、攻撃が終わると選手、スタッフらからバースデーソングが贈られ、最後は全員で記念撮影。某コーチは「今までの監督のなかで一番、手荒かったんじゃない?(笑)」と話したが居合わせた人たちが笑顔に溢れており、チームの雰囲気の良さを感じさせるにぎやかな光景だった。
主役となった森下監督は「幸せです。(こういう風に祝ってもらったのは)初めてだし、ありがたいです。選手たちが練習終わって上がっていくのが早いから『今日は早いな~』と思ってたんですけどこういうことだったんですね(笑)。自分自身、選手のため、応援してもらっているサポーターの人たちのために良い思いをしてもらえるよう残り試合で(恩を)返していきたい。選手たちには練習でも返していきたいと思います」と笑顔で振り返っていた。この連帯感で今節こそは4月以来のホーム戦勝利をつかみたい。
(クラブハウスの陰から様子をうかがう田村亮介と赤星拓)
(林彰洋の高い打点からの攻撃)
(写真がプリントされた素敵なバースデーケーキ)
(鳥栖担当 杉山文宣)
2015/09/22 19:43