昨年夏に仙台に加入したハモン・ロペスはもともと中盤でキープ力を武器にする選手だったが、FWへのコンバートを経て、いまはボールのないときもスプリント数が多い選手となった。「走り方もポジショニングも、日本のやり方に慣れたので」と、16日のハードな練習後にも涼しい表情だ。
前節(明治安田J1・2nd第10節)・名古屋戦(1○0)では70分の出場で走行距離は7.52kmにとどまったものの、その中で21回のスプリント数を記録。ゴールに向かって疾走するだけでなく、相手DFの攻め上がりを押し戻す役割もこなした。
本人は「数字自体は意識していません」とのことだが、「まずは攻撃でも守備でもスプリントをすることでチームのために何か貢献ができれば、ということは常に意識しています。それが、試合を終えたときに多くのスプリント数というものにつながればうれしい」と、出場時間にかかわらず走り抜く構えだ。要所で効くハモン・ロペスのスプリントが、さらにチームと自身に良い成果をもたらせるか。
(仙台担当 板垣晴朗)
2015/09/16 17:13