チームが発足した2005年から在籍する福王忠世にとって、今年の開幕戦は特別な一戦。昨シーズン、自身があまり試合に出場できなかったこともあるが、市村篤司が横浜FCに移籍したことで、発足当時から残った唯一の存在となったからだ。
「試合に出るからにはチームに貢献したいし、自分が出ている意味、今もこのチームの一員でいられることの意味を考えながらプレーしたい。ただ長くいるだけの選手ではなくて、まだ元気に頑張っているところを見せたい」と福王は話す。
けがでの離脱や出場機会をつかめない時期など、苦しい時期もあった。一方で、上のステージへ上がる喜びも二度、味わっている。
「J1に移った選手にはチームとして追いつきたいし、上がれるようにやり続けたい」
20歳で熊本に来てから、9度目の春。今年も“6番”が躍動する。
(熊本担当 井芹貴志)
2013/03/01 17:51