開幕スタメンが濃厚だった家長昭博が内転筋の張りなどで28日は別メニュー調整となり、長谷川健太監督は「家長が不在でもフタも戻ってきたし、パウリーニョも調子はいい」と好調な選手を起用する方針だが、紅白戦のレギュラー組で存在感を見せたのが2年目の阿部だった。
本来であれば二川孝広が入る2列目で攻守においてアグレッシブなプレーを見せた阿部は「フタさんが宮崎で別メニューの時から、開幕スタメンは狙っていた」とキッパリ。
G大阪ユースの出身者に時として欠けがちな、どん欲なまでの出場意欲をにじませるマルチロールは「僕はつなぎの部分が自分の持ち味じゃない。FWにボールが入ったときのサポートや裏への飛び出しを意識したい」と語る。
2年目にしてつかみつつある開幕スタメンの座にも「このチャンスを生かせないようでは、この先しんどい」と的確に自らの立ち位置を自覚する背番号13。開幕戦で大仕事をやってくれそうな気配が漂っている。
(G大阪担当 下薗昌記)
2013/02/28 20:56