小泉慶の球際での強さが、ますますアップしている。相手にボールが入ると見るや、鋭い出足でインターセプト。奪った勢いそのままに飛び出し、攻め込む。その姿には、思わず“狩猟本能”という言葉が浮かぶ。「読みもあるけど、まあ、思い切ってやれているからだと思います」。
のびのびとプレーできているのは、「みんなに『自由にやっていい』と言われている」から。かといって穴が開かないのは、ボランチを組む機会が増えたレオ・シルバの声がけで、味方とのいい距離感が保てるようになったことが大きい。ゲーム形式の練習を重ねる中で「いい距離感のときは、ボールも回る。守備も楽にやれる」と、手応えをつかんだ。「レオの存在感は大きい。声でチームを引っ張ってくれる人が一人増えるだけで変わる。これからが楽しみ」。
持ち味を生かされ、成長を続ける若きボランチは、2ndステージ開幕にうずいている。
(新潟担当 野本桂子)
2015/07/09 18:25