今節(明治安田J2第20節)アウェイで水戸と戦う横浜FCイレブンの中で、対戦を心待ちにしているのが中里崇宏だ。昨年1年間、水戸に期限付き移籍していた中里は、「基本的に哲さん(柱谷哲二前監督)には守備のことを言われて、ガヤさん(西ヶ谷隆之監督代行)には攻撃的なボールの動きなどを指導してもらった。二人とも良くしてくれて、すごく感謝しています」と、懐かしく当時を振り返る。
柱谷前監督は今月7日に解任され、“恩返し”の機会は失われたが、その後任として指揮を執る西ヶ谷監督代行に指導を受けたことは、今節を戦う上で中里にとって強みとなる。「ガヤさんは非常に細かい。サッカーもよく知っていて、細部までこだわりながら指導してくれて、すごく成長できたと思う」と、その手腕を讃える一方、「僕がいたときからサイドで数的優位を作るやり方だった」と、相手としての戦術も理解している。横浜FCも素早いサイドチェンジからの攻撃が生命線。そのボールの動かし方で成長を見せるつもりだ。
(横浜FC担当 芥川和久)
2015/06/25 20:55