前節・大分戦(1△1)で今季初めてメンバー入りした玉城峻吾。出場機会はなかったものの、ルーキーとしては一歩前進した。
しかし玉城には「いまの自分の現状的には実力で入れているのではなく、けが人が出た中の埋め合わせみたいな感じかな」と、浮かれている様子はまったくない。
玉城は筑波大時代、風間八宏監督(現川崎F監督)に「止める、蹴る、ドリブルで運ぶ。常に自分のアイディアを活かすための術を学んだ」。そんな玉城にとって金沢のサッカーは「大学時代にやっていたサッカーとは真逆だった」。ゆえに「最初は戸惑いがあった」ことも十二分に理解できる。
開幕から月日が流れ、「いまはうまくやれている実感もある。守備でも相手への寄せや細かいところの一つひとつを、少しずつ体が覚えてきている」と充実した日々を送る。「いろんなところに顔を出しながら、間で受けて前を向いてリズムを作り、最後に決定的な仕事ができる」(玉城)、背番号19がピッチに立つ姿が期待される。
(金沢担当 野中拓也)
2015/06/19 07:00