欧州のサッカーシーズンがオフになるこの時期、毎年恒例“謎の練習生”の季節がやってきた。もはや名前を隠す必要はない。“永遠のサッカー小僧”こと乾貴士(フランクフルト)である。
乾は5月30日に舞洲グラウンドへ登場すると、その後も練習参加し続けている。3日も、ゲーム形式のメニューにこそ加わらなかったが、全体練習後は、ユースから昇格した選手たちとともにシュート練習で締めくくった。
練習後、ファンサービスを終えて引き上げてきた乾に話を聞くと、セレッソへの気持ち、そして、昇格を目指して戦うチームへエールをくれた。
「(セレッソのJ2降格は)まさかと思ったし、悔しかったけど、俺も(香川)真司(ドルトムント)もJ2で大きくなった。(柿谷)曜一朗(バーゼル)も徳島へ行ってJ2で戦っている。J2を経験することは悪いことではないし、ここからまた強くなると思います。ただ、ダラダラと居続けることは良いことではないので、どこかで打開できるきっかけが欲しいですね。でも、いまのセレッソには(昇格できる)メンバーがいますし、ここからまた勝っていけると思います。応援していますよ」
(C大阪担当 小田尚史)
2015/06/03 18:38