「サッカーをやっている子どもたちにパスの良さを教えたい」。そう言ったのは浦和きってのパサー、柏木陽介だ。
柏木はスピードやフィジカルに恵まれている選手ではないが、キック精度の高さや運動量でトッププレイヤーに上り詰めた。今週末の明治安田J1・1st第12節・FC東京戦が首位攻防戦になる、つまり多くの子どもたちも見るであろうと想像しているのだろうか、柏木は「現代サッカーではドリブルとシュート、スピードが重要視されているし、足が遅くてパサーになっている子もいると思うけど、そういう子に向けて、できるんだってことを伝えたい」と願うように、自らと同じ境遇の子どもたちにエールを送るように話した。
今季はポジションを一列下げてボランチとしてプレーし、もはやボランチに柏木がいなければパスが回らないと言ってもいいほど、“パサー”としての真価を発揮している柏木。子どもたちへのメッセージとなるプレーをFC東京戦で見せるつもりだ。
(浦和担当 菊地正典)
2015/05/14 20:43