8日、鹿島はスタジアムの利活用の一環としてカシマスタジアムにアントラーズスポーツクリニック(以下、ASC)を開設することとを発表した。
整形外科のASCは、鹿島のスポーツドクターが常駐するだけでなく、株式会社イービストレードの協力により最新の3.0テスラMRIを完備。20年に渡って培われてきたプロスポーツクラブにおける医療ノウハウと最新の医療技術を地元に還元することを目指す。
学生スポーツも盛んな地域でありながら鹿行地域は医療過疎地域であり、怪我をした多くの学生は県外や水戸方面まで診察に訪れなければならなかった。スタジアム事業の発展だけでなく、地域の健康事業の発展、さらにはそうした医療過疎解消にも期待がかかる。
この試みについては、Jリーグも大きな関心を寄せており、村井満チェアマンからは「常に変革を恐れず、先頭を走ってきたクラブだからこそ成し得る新たなチャレンジを、Jリーグとしても全面的に支援していきたい」というコメントが寄せられた。3.0ステラMRIは大学病院でも完備していないところも多く、カシマスタジアムでの試合で怪我した選手もすぐに診察できる体制をつくっていく予定だ。クリニックは7月までに準備を終え、8月に開院する予定となっている。
(鹿島担当 田中滋)
2015/05/09 07:00