「初めは誰に決められたのか、わからなかったんです。(遠藤)純輝だとわかって『やられたー!』と。一番決められたくないやつに決められた」
苦笑いを浮かべながら、山田元気は明治安田J2第12節・岐阜戦の失点シーンを振り返った。岐阜県中津川市出身の山田にとって初めての地元での試合。遠藤とは小学生のころから県トレセンなどで一緒にプレーしていた間柄だった。
早い時間帯で先制点を奪われたが、その後は追加点を許していない。山田もDFラインの裏のスペースを積極的な飛び出しでカバーし、20分と92分に訪れたピンチも好セーブで防いでいる。
試合後、短時間だが遠藤と話すことができたという。
「あいつも苦労してプロになった。Jデビューは向こうのほうが早かったし、僕は意識していました。こんな形でやれるとは思っていなかった。(失点は)悔しかったけど、対戦できたのは嬉しかった」
最後は「お互い、がんばろう」とさらなる成長、そして再戦を誓って長良川を後にした。
(京都担当 雨堤俊祐)
2015/05/08 20:12