DFの植田龍仁朗はここ2試合、FWとして最前線でプレーしている。試合終了間際の投入であり、離脱者が多いチーム事情も相まった起用だが、長澤徹監督は「こういう役回りを引き受けたがらない選手もいる中で、ウチの選手は平気でやってくれる。非常にありがたい」と、植田の献身的な姿勢に感謝している。
もっとも、当の植田は「どこでもいいですよ。去年は試合に出てなかったし、とにかく試合に出たい」と試合出場への飢えていることを語り、ゴールのイメージを滑らか話し出した。「前で受けて、サイドにはたいて、ペナの中で高さで勝負したい」。まんざらでもないようだったが、植田を突き動かしているのはフォ・ア・ザ・チームの精神だ。「一人ひとりが与えられた役割をしっかりとやっているから結果が出ているんだと思う。だから俺も監督から与えられる役割をやっていきたい」。
自己犠牲をいとわない植田の姿勢は、岡山が首位に立っている要因の一つだろう。
(岡山担当 寺田弘幸)
2015/03/26 18:06